Finn Juhl の作品
Chieftain Chair
フィン・ユール自身がくつろぐためにデザインした椅子現代家具の本には必ずといっていいほど登場するフィン・ユールの代表作。
《 展示店舗 》 ロゴバ東京店
1949年デザイン
FJ4000 W1000×D880×H925 SH345
Why is this chair called "Chieftain Chair" ?
What is "Chieftain" ?
チーフテンチェアは1949年、コペンハーゲン家具職⼈ギルド展で発表されました。
この椅子は 1950年代 アメリカを中⼼に世界的ブームとなった “デンマークモダンデザイン” を代表する作品となり、同時にそれまでのユニークなフィン・ユールの作品群は、デンマーク家具デザインを世界的地位にまで押し上げる役割を果たしました。
結果 1950年代に入り、アメリカでのフィン・ユールの名声は益々高くなり、ニューヨークにある国連本部 理事会議場ビル内の “国際連合信託統治理事会議場” の設計(1951-52)を任されるまでになります。
チーフテンチェアは、従来のデンマーク家具の伝統や、当時の主流であった実⽤性を重視する機能主義の原則には囚われない斬新なデザインで注⽬を集めました。
この椅子には、デンマークをはじめとする北欧諸国の人々が自らのルーツとして誇りに思っているヴァイキング時代への郷愁が感じられます。それは、近隣世界を席巻したその当時の “力の象徴” ヴァイキング船から着想を得たと思えるフォルムが随所に見られ、全体として非常に民族的な印象を与えているからです。
帆を掲げ風を切って進むヴァイキング船の前面シルエットを思わせるような大きな背、その背を囲み支えるS字型に湾曲したフレームはまるで風に靡く帆のはためきを表現しているかのよう。
また、その上部先端に施された不思議な丸みはヴァイキング船の舳先(へさき)をも連想させます。
さらに、ゆるやかにカーブする大きな鞍型のアームは海原を勢いよく突き進む帆船に掻き分けられた大波を表現し、座面は海に浮かぶ船体を表しているかのようです。
美しさと⼒強さを兼ね備えたこのチーフテンチェアは、そのユニークなフォルムゆえに、実際に置かれた空間で、威厳ある存在感を放ちます。
チーフテンチェアは、従来のデンマーク家具の伝統や、当時の主流であった実⽤性を重視する機能主義の原則には囚われない斬新なデザインで注⽬を集めました。
この椅子には、デンマークをはじめとする北欧諸国の人々が自らのルーツとして誇りに思っているヴァイキング時代への郷愁が感じられます。それは、近隣世界を席巻したその当時の “力の象徴” ヴァイキング船から着想を得たと思えるフォルムが随所に見られ、全体として非常に民族的な印象を与えているからです。
帆を掲げ風を切って進むヴァイキング船の前面シルエットを思わせるような大きな背、その背を囲み支えるS字型に湾曲したフレームはまるで風に靡く帆のはためきを表現しているかのよう。
また、その上部先端に施された不思議な丸みはヴァイキング船の舳先(へさき)をも連想させます。
さらに、ゆるやかにカーブする大きな鞍型のアームは海原を勢いよく突き進む帆船に掻き分けられた大波を表現し、座面は海に浮かぶ船体を表しているかのようです。
美しさと⼒強さを兼ね備えたこのチーフテンチェアは、そのユニークなフォルムゆえに、実際に置かれた空間で、威厳ある存在感を放ちます。
ところで、この椅⼦を語る上で⽋かせないのが、発表展覧会の除幕式で、臨席されたデンマーク国王 フレデリック9世がこの椅⼦に⾃ら進んで腰かけられた時の有名なエピソードです。
その様子を見ていたあるジャーナリストが、この椅⼦を「キング・チェア(王の椅⼦)」と呼ぶことを提案したところ、フィン・ユールは即座に「チーフテン・チェア(酋⻑の椅⼦)」と言い換えたのでした。このことが、この椅子の名前を決定付けたのです。
このエピソードは、デンマーク人のルーツであるヴァイキング時代のリーダー(チーフテン)がもっていた民族の誇りと威厳を、フィン・ユールはこの作品(椅子)に表現しようとデザインしたことを物語っています。
このように フィン・ユールは、かつて時代を切り開き牽引した誇り高きデンマーク人の “精神” を、椅子という “形(象徴)” に蘇らせようとしたことで、デンマークデザインの新たな世界が開かれたのではないでしょうか。


