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ニールス・ヴォッダーの写真

Niels Vodder

ニールス・ヴォッダー
1892 - 1982

デンマーク家具デザインの巨匠フィン・ユール(Finn Junl)を支えた
名工ニールス・ヴォッダー(Niels Vodder)。

彼は、当時の木工技術では再現不可能と言われたフィン・ユールの椅子を、類まれなる技術で現実のものにしました。
建築家であり家具デザイナーでもあったフィン・ユールは、彫刻のような、独創的な椅子をデザインしましたが、その製作はあまりに困難で、引き受ける工房は皆無でした。
しかし、熟練の職人を抱えるニールス・ヴォッダーとの出会いによって、その椅子はついにこの世に生み出されたのです。

ニールス・ヴォッダーは、フィン・ユールの創造性を具現化することで、現在に残る数々の名作椅子の歴史を変えたと言っても過言ではありません。

“ 世界で最も美しい肘を持つ椅子 ”
「No.45」チェア

写真は、ローズウッドという希少材を使用しニールス・ヴォッダー工房で製作された「No.45 ヴィンテージチェア」。
誕生から70年以上経過した今もなお、深みのある美しいローズウッドが艶めき、輝きを放っています。

ローズウッドが使われたNo.45の正面からの写真

「No.45」2人掛けオリジナルフレーム

ニールス・ヴォッダー工房にフレームの状態で残っていたこのフレームは、は大変稀です。ミュージアムピースに値するこのフレームは、釘やねじを殆ど使うことなく組み立てられ、張り地で隠れるフレーム自体が既に優美なフォルムに仕上げられていたことを我々に伝えてくれます。
滑らかな曲線と力強い部材が見事な手技で削り出され、快適な座り心地を実現するための工夫が随所に施されています。正しくこのフレームは、職人しか目にすることのできない秘密を明かす門外不出のマスターピースです。
No.45の2人掛けオリジナルフレームの横からの写真
No.45の2人掛けオリジナルフレームの後ろ姿の写真
当時は未だ機械化が進んでおらず、鋸(のこぎり)や鉋(かんな)、鑿(のみ)などの工具で家具作りをしていたため、ディテール画像は、当時の職人達が試行錯誤を重ねながら、至高の技にたどり着いてゆく痕跡が確認できます。 No.45の2人掛けオリジナルフレームのディテール拡大写真

写真撮影:onophoto 小野強志
写真提供:ROGOBA

フィン・ユールとニールス・ヴォッダーのパートナーシップによって生まれた数々の美しい家具(作品)。
それらは、単に機能的なものではなく、人々に感動を与える作品として、数々のデザイン賞を受賞し、個人宅だけでなく、ニューヨーク近代美術館(MOMA)などの永久コレクションとしても所蔵され、現在ではコレクターズアイテムとしての人気を博しています。